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変動の時代

2020年は世界的な新型コロナウイルス(以下CORONA)の大流行に伴い接客や待合といったパブリックなスペースから、オフィス環境といったクローズされたスペースまであらゆる場所で密になることを避け、可能なものはオンラインに移行するなどパラダイムシフトと言える変化があったのではないでしょうか

移動することが不要になり、人混みが解消されたといった利点はありますが、閉塞感や常に距離を維持することに、予防をしていてもいつ感染するか分からないといった不安感など今までにないストレスを感じている方も多いかと思います。

弊社で「With CORONA(2020年3月以降)の新しい生活様式でやりにくい不便になったと感じることはありますか?」という質問に対して自由回答してもらったところ

・旅行や飲み会、コンサートなどの娯楽がなくなった
・気軽に旅行や外食をできなくなった

といった回答が複数ありました。

CORONA対策としての緊急事態宣言、それに伴う様々な制約といったストレス要素が増えたことに加えて、今までマイナスのストレス感情に対してそれを解消できる楽しみ(美味しいものを食べる、親しい友人と過ごす、旅行に行く)などといったことが大幅に制限されたことにより。相対的にマイナスの感情が大きくなってきているのではないかとも考えられます。

世界規模ではまだまだCORONAは収束とはいい難い状況ですが日本はG7の中でも人口100万人当たりの死者数は他国に比べて圧倒的に低いという優位性を持っています(東アジアはなぜか低いという未だ解明されていない一面もありますが)。CORONAによって世界的な経済が低迷から回復に向けてのアドバンテージになりうるかもしれません。

日本国内の状況をみても2020年9月以降は新規感染者数/死亡者ともに横ばいとなっており、治療法が確立したわけではありませんが、今後はクラスターと呼ばれる集団感染の対策~新しい生活様式~をしながら新しい日常へと遷移していくのではないでしょうか。

快適さという価値

 今までなんとなく変えることのできなかったものが、今回のCORONAで次々と変革し、制度としてはあっても運用が進まなかった時差通勤やテレワークを積極的に進められています。そのような流れの中で快適さという価値も今後重要となってくるのではないでしょうか。ホテルや店舗、商業施設などといったお客様(消費者)にいかに快適な空間を提供できるかは従来から差別化のファクターとされ今後も重視されていくでしょう。すでに始まっていた動きではありますが、今まで執務室として後回しにされがちであったバックオフィス領域についても快適さによって創造性を高めるとともにストレスの低減という効果を狙った変革が求められでしょう。

 ここで改めて快適さの対局でもあるストレスというものについて各種データを基に現状を再確認し、いかにマネジメントを行っていけるのかについて考えてみたいと思います。