気象関係

津波の怖さを視覚化してみました

Googleが提供するクラウド型データ分析サービスにオープンデータとして登録されていたNOAA(アメリカ海洋大気庁)が提供する津波データを基にVisualizeにトライしてみました。

ずいぶん古いデータも含まれているようで、1700年1月のシアトル沖で発生したカスケード地震による津波―アメリカ独立戦争の75年前、まだ太平洋側の海岸線が確定していない時代―が日本に押し寄せてきて「元禄の津波」として記録されているものもデータに含まれて歴史好きとしては面白いのですが今回は1900年以降に絞ってみました。とはいえ100年以上前になると記録に残っていないものも多いですね。

発生年別のヒストグラムで驚いたのは2011年の飛びぬけた件数の多さ。スマトラ沖地震があった2004年の時の記録件数:1768件に対して、東日本大震災のあった2011年は6350件。

測定件数の違いがあるのかもしれませんが実に3倍強の津波が発生していることになります。東日本大震災の被害が想定外と言われますが。。。津波発生件数でも想定外が理解できる気もします。

津波の怖いところは遠く離れた場所にも被害が起きる点がありますが、6000km離れたハワイで5m。9500㎞離れたフランス領ポリネシアで4m。13000㎞離れたイザベラ島(エクアドル領ガラパゴス諸島)で6m。太平洋は繋がっているから遠く離れたところでも津波が起きるという事実を知ってはいるのですが、自分のいる場所は地震で揺れたわけでは無いのにいきなり海から津波がやってやってくるのは恐ろしいことです。

日本とチリは地球の反対側を結ぶ線ですが、どちらかで地震が発生すると反対側にも津波が発生する。中間に位置するハワイが巻き込まれている関係性が見えてきます。

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