左は今回のコンスタブル展のポスターにも利用されているコンスタブル 《フラットフォードの製粉所(航行可能な川の情景)》1816-17。夏の頃と思われる明るい陽光の農村風景が描かれている。画題ともなっている製粉所を画面左中央に配し、太陽の光を反射する川の流れが正面の子馬に乗った童子へと繋がっている。川の対岸、および少し奥まった位置には日々の作業をする農民の姿が描かれ、牧歌的で平和な光景と言える。
右はシスレーによる《フォンテーヌブローの森の端》1865。こちらは風景画としての要素がより純化されており、パリ郊外フォンテーヌブローの森の木々とごつごつした岩肌の対比を躍動感のある筆致で表現されており前期印象派らしい風景画と言える。