デスノートと名付けられた深堀氏のもとで過去に飼育されていたが既に旅立ってしまった金魚たちの記録が披露されていた。金魚の種類、年齢、いつどこで入手してどのような最期となったのかが克明にメモされ、最期の姿を描いたスケッチ群だ。デスノートと名付けられてはいるが同時にラストラブレターでもあるように思えた。生き物であるが故、時として何が原因なのか分からないが急速に弱ってしまうこともある。愛する金魚にあれこれと手を尽くしたにも関わらず旅立ってしまった無念を経験していることが痛いほどに伝わってきた。その無念ゆえに生き生きとした躍動感と生命力が作品として生み出されたように思えてくる。