共存社会

昆布が植物ではないという発見

現在、立ち上げ中の水槽(小赤さんたちが仮住まい)の茶ゴケを放置していましたが、さすがに見苦しいのでスクレーバーを使って掃除を実施。小赤さんたちにとっては食べ物でもあるので大喜びで食べていたので「茶ゴケも植物だからサラダバーみたいなものかな。可愛いな」と思っていたのですがいくつか疑問が。。。

  1. 茶ゴケはおそらく植物で葉緑体もあるはずなのだけど茶色でも葉緑体?
  2. 茶色の葉緑体といえば以前イソギンチャクを飼っていた時に、サンゴとかイソギンチャクは褐虫藻を共生させて栄養補給をしているとか読んだ記憶があるけど、褐虫藻は茶色の葉緑体を持った虫(動物)という扱い?
  3. 茶ゴケは正確には珪藻と呼ばれる藻類ですが、改めて珪素とは?金魚が珪藻を食べて体内に取り込んでも問題はないのだろうか?

と、色々なことが気になりだしてしまいました。

まずは茶ゴケ(珪藻)について

光合成色素としては、褐藻等と同じくクロロフィルa、c1、c2を持つ。補助色素としては、カロテノイドであるフコキサンチン、ディアトキサンチン、ディアディノキサンチン、βカロテンなどを含み、黄褐色を呈する。葉緑体は包膜が4重膜であり、紅藻の二次共生に由来するものと考えられている。

珪藻 Wikipediaより

なるほど、ニンジンの色と同じでカロテノイドで茶色く見えるのですね。茶色なのに葉緑体という名前なのもなんだか変だけど、光合成をおこなう細胞小器官の総称と理解。

次に褐虫藻

海産無脊椎動物と細胞内共生する渦鞭毛藻類の単細胞藻類の総称である。共生状態では球形をしているが、宿主から単離した場合、卵形に変化し鞭毛を用いて泳ぐことが確認されている。

褐虫藻 Wikipediaより

単細胞藻類ということで茶ゴケの仲間みたいなものでしょうか。「鞭毛を用いて泳ぐ」。。。動き回るのですね。。。光合成もするし動き回る。ミドリムシも光合成をするけど、目があって動き回る―中学生のころに生物の分類のときにミドリムシは植物でもあり動物でもあり。。。みたいな歯切れの悪い説明をされました―そういう生き物もいるのでしょう。フジツボは動物だけど固着動物で動き回りはしない、褐虫藻は植物みたいなものだけど動き回る。ミクロの世界だから良いけど、ヒマワリが動き回ったら気持ち悪いだろうな。とか脱線しながらも無理やり納得。

と思ったのですが「そもそも藻類は植物ではない」というのが最近の主流になっていることを発見。以前は光合成をするかしないかで植物か動物かを分類していましたが、系統体系の見直しをしたら藻類は植物より大腸菌などに近縁であいまいなところも多々。「陸上植物、つまりコケ植物、シダ植物、種子植物を植物とする」という考えが主流とのこと。

海苔とか昆布とかクロレラは植物と思って食べていましたけど植物ではなくなったという事実。つまり、茶ゴケ=植物も正しくない。色々と追及したくなるのですが深みに嵌るのでここで中断。

藻類は植物でない?

植物の常識をひっくり返す藻類!

最後に珪素を食べて大丈夫かですが、これは問題なさそうという結果に。

人間の身体もミネラルとして吸収しているし、猫とか犬で実験したところ過剰摂取しても排出されると厚生労働省も発表していますので(魚類と哺乳類は代謝経路が大きく違うという点はありますが)。

知らなかっただけですが珪素水とかの製品も売っているのですね。

水槽の掃除をして気になったことを調べてみたら、昆布が植物ではない発見に行きつくとは思ってもいませんでした。動物とは植物とは?を意識することはあまりないですが、いつの間にか枠組みが変わってしまったとは。。。

昔、小学校で習ったことが、今では教えなくなった(鎖国とか)ことは確かにありますが、教えられたこと思いこんでいることが調べてみると今では違っていることは意外と多いのかもしれません。

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