感情を持てないということは、同時に感情に共感をすることもできないようです。文学をAIに読ませて内容を理解させる技術がないかいろいろと調べてはみたのですが、2021年現時点においては、まだ難しいという感触です。例えば「彼女はルイ・ヴィトンのバックを持っていた」という表現でも林真理子の文章と、村上春樹が書く文章ではニュアンスは異なってきますし、時代背景や文化が影響するため機械的には難しいのかもしれません。それだけならば人の感情というものも多くの見聞きした情報(データ)を基にしているために感情のようなものを作ることはできるのではないかと思いますがなにかがたりないような。
色々考えた結論として喜怒哀楽、その根幹にある欲望がAIにはないのではないかと。SNSの「いいね」を増やす目的を果たすために過去のデータを基にどのような投稿をするかを導くことはできるかもしれませんが、そこでは増やすことが目的となっていて喜ぶという感情が発生するわけではないです。そもそも承認欲がないので。